21Moon
デザイナー:Jonas Jones, Scott Petersen
2117年の月面採掘が舞台。期限付きの許可証があり、ゲームの終了はカレンダーで決まる。
21Moon
目次
ゲームの流れ
- ₡600(2人)、₡540(3人)、₡410(4人)、₡340(5人)。銀行₡12,000
- 鉱物を赤いヘックスにランダムに配る
- 各社は最初からLBに駅、SPにもう1つ駅を持つ
- 7社のうち1社は株式ラウンド3まで予約
- プライベート会社6社の初期オークション、1830と同じ
- 売ってから買う
- 設立:額面60、70、80、90
- 段階的資本方式:IPOの株は代金を会社資金に払う
- 社長は自分の株を、会社が持つ株と交換できる
- 各社は市場に株を発行して代金を受け取れる
- …または他社の株を買える
- こうして会社が50%に達して設立されることも
- プライベート会社の収入
- 各社、株価の高い順に:
- 1. 各基地から1枚ずつ、タイル2枚(丘₡10、鉱物₡20、山₡40)
- 2. 駅トークン1個
- 3. 輸送機を走らせる(基地ごとに2両。1両は基地を移せる)
- 4. [LB]:内部留保。[SP]:配当
- 5. 輸送機購入(保有は必須)
- 日程は固定:運営ラウンド5.3で終了(全11回)
- または1人を除いて全員が破産したとき
- 東西ボーナストークン1枚ごとに、会社の10%につき₡50
- 現金と株の合計が最も多い人の勝ち
構成要素
- 現金
- 株:1社50%まで(2人なら60%)
- プライベート会社
- [SSF]、[SWP]、[HMQ]、[VH]、[ITC]、[LG]、[KR]
- 設立:50%売れる
- 基地2つ:LBとSP、それぞれ輸送機2両
- 他社の株を持てる
- 銀行₡12,000
- IPOと市場プール
- 新しい輸送機
- 鉱物:タイルの色で価値が変わり、下がるものもある
- [LB]:常に30。[SP]:20、のちに30(運営ラウンド3.1)、40(5.1)
- 東西の盤外:20。ルートが両側をつなげばそれぞれ+40
お金の流れ
- プレイヤー 会社 IPOの株を買う
- プレイヤー 銀行と市場 市場プールの株とプライベート会社の購入
- 銀行と市場 プレイヤー SPの配当、プライベート会社の収入、売却
- 銀行と市場 会社 LBの収益、株の発行、他社株の配当
- 会社 銀行と市場 輸送機、タイル、駅トークン
フェイズ
- 配当か内部留保かは選ばない:LBの収益は会社に残り、SPの収益は株主へ。
- 株価はSPだけで決まる:株価の半分で1マス、2倍で2マス上がり、ゼロなら下がる。
1ラウンドを順に追う
18xx.gamesのルールに沿った説明用の例、3人プレイ、各自₡540。鉱物の配置はランダムで、値は黄フェーズのもの。P1とLGを、最初のターン(株式、会社ラウンド、運営2回)で追いかけます。
-
初期オークション [RL] フェイズ2
プライベート会社は1830と同じく競りにかけられます。P1はRLを額面の₡60で手に入れます。運営ラウンドごとに₡10、会社が持てば鉱物か基地に恒久の+20を置きます。
- P1の現金
- ₡480
- LGの資金
- —
- LGの株価
- —
- LGの輸送機
- —
-
株式ラウンド1 LGを設立 フェイズ2
P1はLGを₡90で設立し、社長証券(20%)を₡180で買います。段階的資本方式なので、お金は会社資金へ。
会社は最初からLBとSPに駅を1つずつ持っています。
- P1の現金
- ₡300
- LGの資金
- ₡180
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- —
-
株式ラウンド1 40%まで フェイズ2
さらに2手番でIPOの10%株を₡90で2枚買います。40%ですが、設立には50%が必要です。
3人では誰も1社の50%を超えて持てません。
- P1の現金
- ₡120
- LGの資金
- ₡360
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- —
-
会社ラウンド1 会社が自力で フェイズ2
会社ラウンドで、LGは市場に1株を発行して₡90を受け取ります。これで50%がIPOの外に出て、LGは設立されます。
設立前は、株を発行しても株価は下がりません。
- P1の現金
- ₡120
- LGの資金
- ₡450
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- —
-
運営ラウンド1.1 各基地からタイル1枚 フェイズ2
RLがP1に₡10を払います。LGはタイルを2枚置きます:LBの隣の鉱物ヘックスに1枚、SPの隣にもう1枚。鉱物ヘックスはそれぞれ₡20。
タイルかアップグレードを2回できますが、各基地から1回までです。
- P1の現金
- ₡130
- LGの資金
- ₡410
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- —
-
運営ラウンド1.1 輸送機なし フェイズ2
まだ輸送機がないのでSPは何も配当せず、株価は1マス下がって₡90から₡80に。
- P1の現金
- ₡130
- LGの資金
- ₡410
- LGの株価
- ₡80
- LGの輸送機
- —
-
運営ラウンド1.1 2輸送機を2両 フェイズ2
2輸送機を₡120で2両買います。1両をLBに、もう1両をSPに割り当てます。
各基地に2両まで。走る前に、1両をもう一方の基地に移せます。
- P1の現金
- ₡130
- LGの資金
- ₡170
- LGの株価
- ₡80
- LGの輸送機
- 2 LB + 2 SP
-
運営ラウンド1.2 LBの輸送機が走る フェイズ2
RLからまた₡10。LBの輸送機は基地(30)からアーマルコライトの鉱物(黄で40)へ:₡70。LBの稼ぎはすべて会社資金に残ります。
- P1の現金
- ₡140
- LGの資金
- ₡240
- LGの株価
- ₡80
- LGの輸送機
- 2 LB + 2 SP
-
運営ラウンド1.2 SPの輸送機が走る フェイズ2
SPの輸送機はSpace Port(20)からヘリウム3の鉱物(30)へ:₡50。これは配当されます:10%あたり₡5。4枚持つP1は₡20。
IPOと市場プールの株には何も入りません。
- P1の現金
- ₡160
- LGの資金
- ₡240
- LGの株価
- ₡80
- LGの輸送機
- 2 LB + 2 SP
-
運営ラウンド1.2 株価はSPに従う フェイズ2
₡50は株価の半分(₡40)以上なので1マス上がり、₡90に戻ります。2倍(₡160)なら2マスでした。
LBの₡70は株価の動きに数えません。
- P1の現金
- ₡160
- LGの資金
- ₡240
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- 2 LB + 2 SP
-
運営ラウンド1.2 最初の3輸送機 フェイズ3
他の会社が残りの2輸送機3両を買いました。LGは最初の3を₡150で買い、SPに置きます。フェーズ3開始:緑タイル。
- P1の現金
- ₡160
- LGの資金
- ₡90
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- 2 LB + 2・3 SP
-
株式ラウンド2へ この先は? フェイズ3
緑ではヘリウム3が40に上がりますが、アーマルコライトは30に下がります:どの鉱物をアップグレードするか考えどころ。会社ラウンド2ではLGが他社の株を買え、その会社のSPから配当を受け取れます。運営ラウンド3.1でSPは30になります。
- P1の現金
- ₡160
- LGの資金
- ₡90
- LGの株価
- ₡90
- LGの輸送機
- 2 LB + 2・3 SP
21Moon: The Race to Exploit Space — 概要
資本金の方式
- 段階的な資本調達:会社の資金には、IPOでも後の追加発行でも、売れた株1枚ごとに実際に支払われた代金だけが入ります。
- 会社は独自の分離された資金モデル(treasury_as_holding)を使います:買われた株の代金は、プールではなく会社自身の現金に直接入ることがあります。
設立(フロート)の割合とプレイヤーごとの株式上限
- 株式の50%が売れると設立されます(すべての会社に共通の唯一のしきい値)
- 1人のプレイヤーが1社の株を50%より多く保有することはできません;2人プレイでは上限が60%に上がります
- プレイヤーごとの証券枚数上限:2人 — 18、3人 — 15、4人 — 12、5人 — 10
プレイヤー人数ごとの初期資金
- 2人:初期資金 ₡600(通常の50%ではなく、保有上限は60%)
- 3人:初期資金 ₡540
- 4人:初期資金 ₡410
- 5人:初期資金 ₡340
- 銀行は常に₡12,000で始まります
ゲーム終了の条件
- 会社が破産し、支払能力のあるプレイヤーが1人だけになる:即座に終了
- 固定のスケジュール:銀行や列車にかかわらず、運営ラウンド11(OR 5.3)が終わるとゲームは必ず終了します
フェーズの数
- 6フェーズ(2、3、4、5、6、10)。各種類の最初の列車が購入されると進みます
- 毎ターンは、株式ラウンド、「会社間」ラウンド(会社同士の売買)、運営ラウンド2回(最後のターンは3回)で構成されます
- 7社目の会社は温存され、3回目の株式ラウンドまで設立できません
列車一覧と価格
- T2輸送機 — ₡120(5両;最初のT5で旧式化)
- T3輸送機 — ₡150(4両;最初のT6で旧式化)
- T4輸送機 — ₡240(3両;最初のT10で旧式化)
- T5輸送機 — ₡500(2両)
- T6輸送機 — ₡540(2両)
- T10輸送機 — ₡730(無制限)
- 進行はT6からいきなりT10へ飛び、T7/T8/T9はありません
プライベート会社一覧
- Old Landing Site (OLS) — ₡30 — 鉱物ヘクスに黒い「SD」トークンを置きます;わずか₡1で会社に売却できます;OLSマイナー会社が生まれます
- UN Contract (UNC) — ₡30、収益 ₡5 — 会社が購入すると、その社長が車庫から2〜6列車を1両追加または取り除けます;使うと閉鎖されます;₡1〜₡45で再売却されます
- Space Bridge Company (SBC) — ₡40、収益 ₡10 — 裂け目(Rift)をまたぐ建設を可能にします;接続が完成すると₡60のボーナス;₡1〜₡60で再売却されます
- Research Lab (RL) — ₡60、収益 ₡10 — 鉱物ヘクスまたは基地ヘクスに恒久的な+20のマーカーを置きます;₡1〜₡90で再売却されます
- Terminal (T) — ₡80、収益 ₡15 — ターミナルのタイル(X29)をテレポートさせ、その上に最も安い基地を置きます;₡1〜₡120で再売却されます
- Tunnel Company (TC) — ₡100、収益 ₡15 — ゲーム中に1回、プールの株1枚と無料で交換できます;また会社に対して山地の地形を10に割引します;₡1〜₡150で再売却されます
会社一覧
- Shamsum Solar Farms (SSF) — 本拠地 D12
- Suijin Water Plants (SWP) — 本拠地 C7
- Hematite Low-G Mining and Quarry (HMQ) — 本拠地 D2
- Varuna Hydroculture (VH) — 本拠地 G7
- International Tritium Consortum (ITC) — 本拠地 I5
- Lunar Geodynamics (LG) — 本拠地 I11
- Kiviuq Rovertech (KR) — 本拠地 K9
- すべて50%で設立され、保有上限は50%(2人プレイでは60%);7社のうち1社は3回目の株式ラウンドまで温存されます
このゲーム特有のルール
- 各ヘクスの価値は、そこにある鉱物(Source-X、ヘリウム3、レゴリス、アーマルコライト、マグネタイト)で決まります;タイルをアップグレードすると鉱物の価値が変わり、種類によって上がることも下がることもあります
- すべての会社は、自社の本拠地(LB)と共有のスペースポート(SP、ヘクスE9)の両方から列車を走らせなければなりません;収益は2つの回路で分けられます
- 同じルートでマップの東と西の出口をつなぐと₡80のボーナス;東からターミナルに到達すると₡30のボーナス
- マップの四隅(NE/SE/NW/SW)にあるゲーム終了時のボーナストークン:会社が両側をつなぐと与えられ、最終得点では1株あたり₡50の価値があります
- スペースポートは運営ラウンド3と5で自動的にアップグレードされます(価値も上がります)
緊急売却
1830とは異なり、誰の個人の現金にも手を付ける前に、まず会社自身の手元の株を市場に発行しなければなりません — 会社にまだ発行可能な手元の株がある間は、個人の株を売ろうとすることさえ認められません。会社に発行するものがなくなって初めて、社長はどの会社の個人の株でも売れます。このように強制的に購入する会社は銀行からしか買えず、他の会社から買うことはできません;また1830と違い、ここで破産してもゲームは終わりません。
1830との比較
1. 舞台:2117年の月面採掘
1830は19世紀のアメリカ北東部が舞台です。21Moonは同じゲームの骨格を未来に移します:会社は旅客や古典的な貨物を運ぶのではなく、2117年の月面で重要な鉱物を採掘します。
2. ゲーム終了は銀行や列車ではなく暦で決まる
1830では、銀行の資金が尽きるか、購入可能な最後の列車が買われるとゲームが終わります。21Moonでは、終わりは運営ラウンド合計11回という厳格な期限で決まるため、何かが起こるのを待つだけの受け身の手番の「無駄な待ち時間」はなく、ゲームは常に暦の同じ時点で終わります。
3. ヘクスの価値は鉱物で決まり、タイルごとに変わる
1830では、ヘクスの価値はそこにある都市に由来し、性質は変わりません。21Moonでは、古典的な18xxの都市のように、そこにある鉱物がヘクスの価値を決めますが、ひねりがあります:タイルが変わる(アップグレードされる)と鉱物の価値も変わり、鉱物の種類によってその変化は上がることも下がることもあります。
4. 独自の進行を持つ列車(輸送機):T2からT6、そしてT10
1830の列車は、よく知られた2-3-4-5-6-Dの進行をたどります。21Moonの「輸送機」はT2からT6へ進み、いきなりT10へ飛びます。さらに、T2はT5が登場すると旧式化します(直感的な対応から考えられるようにT4ではありません)— 1830からの類推で想像されるのとは異なる旧式化のペースです。
5. マップの2つの「回路」:本拠地と共有のスペースポート
1830では、会社のすべての列車が、自社のトークンにつながった同じネットワークを走ります。21Moonでは、すべての会社が自社の本拠地と共有のスペースポート(すべての会社が使う唯一のヘクス)の両方から列車を走らせなければならず、1830に相当するもののない二重ネットワークの構造です。
6. 最大7社で、1社は3回目のラウンドまで温存
21Moonでは最大7社の会社が同時に月面を採掘できますが、1社は意図的に3回目の株式ラウンドまで使えません。1830が会社をこのように温存することは決してありません。
7. 1830と1846でおなじみのルールエンジン
SFの舞台設定にもかかわらず、18xxの経験者は通常、21Moonの仕組みをすぐに見抜きます。基本ルールが1830や1846によく似ているためです:株式ラウンド、運営ラウンド、株と列車の購入。
8. 1830にはなかった純粋なSFのテーマ
1830が北米の鉄道ブームの実際の歴史を再現するのに対し、21Moonは月の資源開発という近未来を創り出しており、直接の歴史的な根拠はまったくありません。
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