1877: Venezuela
デザイナー:Scott Petersen, Toby Mao
1817を2〜3時間に圧縮したベネズエラ編。空売り、裁定取引、財務上の妨害工作がある。
1877: Venezuela
目次
ゲームの流れ
- 1817のルールに変更を加えたもの。通貨:Bs.
- Bs.1,260をプレイヤーで等分(4人ならBs.252)。銀行は無制限
- ランダムに選んだ2都市に鉱山
- プライベート会社なし:いきなり株式ラウンドから
- 売る、1株を空売り、1株買うまたは会社を設立
- 設立:社長証券のオークション(Bs.100〜400)。落札額は銀行へ
- 株価 = 落札額の半分。会社は株価の2.5倍を受け取る
- 管理の手番:駅トークン、借入、列車
- 終了時:市場の株1枚ごとに1マス下落
- 借入の金利を決める
- 各社、株価の高い順に:
- 1. タイル2枚まで(2枚目はBs.20、アップグレードは1枚だけ)
- 2. 駅トークン1個
- 3. 列車
- 4. 配当、半額配当、内部留保
- 5. 列車購入(銀行からのみ)
- 6. 利息の支払いと借入の返済
- 最後に銀行が列車を1両輸出
- 各運営ラウンドの後
- 他社と合併または買収
- 赤ゾーンの会社を清算、灰ゾーンの会社を買収
- 最初の4列車が購入または輸出される
- そのセットを終え、株式ラウンド1回と運営ラウンド2回を追加
- 純資産 = 現金 + 株 − 空売り株
構成要素
- 現金と株(1社3枚まで)
- 会社が出た時点から空売り可
- 社長は負債に責任を負う
- 12社、すべて5株、本拠地は固定されない
- Bs.100の借入5口まで
- 列車を持って手番を終えなければ清算
- 無制限
- 借入と金利
- 市場プール。各社の60%が最初からここに
- 2、2+、3、4列車
- ベネズエラ:CaracasとMaracaibo
- 盤外3か所
- 鉱山:アップグレードで価値が下がるが、アップグレードした会社にBs.20
お金の流れ
- プレイヤー 銀行と株式市場 設立時の落札額、市場の株、空売り株の配当相当額
- 銀行と株式市場 会社 設立資本(株価の2.5倍)、借入
- 会社 プレイヤー 配当
- 会社 銀行と株式市場 列車、駅トークン、タイル、利息、借入の返済
- 銀行と株式市場 プレイヤー 売却と空売り
- 会社 会社 会社間の列車売買:できない
フェイズ
- 設立時に会社の60%がそのまま市場に出る:誰も買わなければ、株式ラウンドの終わりごとに株価が下がる。
- 短いゲーム:最初の4列車でもう終わりに向かう。
1ラウンドを順に追う
1877のルール(1817からの変更)を使った説明用の例:4人プレイ、各自Bs.252。P1とCaracasに設立するCLGを、最初の株式ラウンドとそれに続く2回の運営ラウンドで追いかけます。
-
開始前 鉱山と資金 フェイズ2
ランダムに2都市を選んで鉱山を置きます。プライベート会社はなく、全員Bs.252で始め、すぐに株式ラウンドへ。
- P1の現金
- Bs.252
- CLGの資金
- —
- CLGの株価
- —
- 借入
- —
- CLGの列車
- —
-
株式ラウンド1 CLGを設立 フェイズ2
P1はCaracasにCLGの駅を置き、社長証券のオークションをBs.100で開始。P2がBs.110、P1がBs.120、P2はパス。P1はBs.120を銀行に払います。株価はその半分:Bs.60。
1817では落札額は会社に入ります。1877では銀行に入ります。
- P1の現金
- Bs.132
- CLGの資金
- —
- CLGの株価
- Bs.60
- 借入
- 0
- CLGの列車
- —
-
株式ラウンド1 資本と市場 フェイズ2
会社はどれも5株。銀行がCLGに株価の2.5倍、Bs.150を払います。P1は社長証券(40%)を持ち、残り3株は市場プールへ。
- P1の現金
- Bs.132
- CLGの資金
- Bs.150
- CLGの株価
- Bs.60
- 借入
- 0
- CLGの列車
- —
-
株式ラウンド1 管理の手番 フェイズ2
ラウンドが続く前に、P1はCLGとして行動します。2つ目の駅にBs.50を払い、Bs.100の借入。株価は1マス下がってBs.55に。
5株会社は借入を5口まで持てます。
- P1の現金
- Bs.132
- CLGの資金
- Bs.200
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- —
-
株式ラウンド1 運営前に列車 フェイズ2
同じ管理の手番で、CLGは2列車をBs.100で買います。その後、P1の左のプレイヤーからラウンドが続きます。
1877では列車は銀行からしか買えず、他社からは決して買えません。
- P1の現金
- Bs.132
- CLGの資金
- Bs.100
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
株式ラウンド1 市場で買う フェイズ2
P3が市場からCLGの株をBs.55で1枚買い、後でP1ももう1枚。お金は銀行へ。P1は上限の3枚になりました。
- P1の現金
- Bs.77
- CLGの資金
- Bs.100
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
株式ラウンド1 市場に1株 フェイズ2
全員パス。市場にCLGの株がまだ1枚残っているので、株価は1マス下がってBs.50に。
会社は出たばかりなので、このラウンドはその株を売れません。ただし空売りはできます。
- P1の現金
- Bs.77
- CLGの資金
- Bs.100
- CLGの株価
- Bs.50
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
運営ラウンド1.1 金利とタイル フェイズ2
卓上の借入が少ないので、金利はBs.5。CLGはCaracasの隣、Acariguaに黄を置きます。最初のタイルは無料です。
- P1の現金
- Bs.77
- CLGの資金
- Bs.100
- CLGの株価
- Bs.50
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
運営ラウンド1.1 配当 フェイズ2
2列車はCaracas(40)– Acarigua(20):Bs.60。配当して1株Bs.12。P1は36、市場の株には入りません。Bs.60は株価を超えるので、Bs.55に上がります。
配当総額を株価と比べます。2倍なら2マス上がります。
- P1の現金
- Bs.113
- CLGの資金
- Bs.100
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
運営ラウンド1.1 利息 フェイズ2
他には何も買いません。借入の利息Bs.5を払います。ラウンドの終わりに、銀行が売れ残った2列車をすべて輸出します。
- P1の現金
- Bs.113
- CLGの資金
- Bs.95
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
合併・買収1.1 誰にも買えない フェイズ2
CLGは株価表の白ゾーンにいて、P1の意に反して誰も買えません。P1も合併を望みません。
- P1の現金
- Bs.113
- CLGの資金
- Bs.95
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
運営ラウンド1.2 タイル2枚 フェイズ2
金利はBs.5のまま。CLGはCaracasのもう一方の出口に黄を、Bs.20払って都市San Juan de Los Morrosを置きます。
- P1の現金
- Bs.113
- CLGの資金
- Bs.75
- CLGの株価
- Bs.55
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
運営ラウンド1.2 また配当 フェイズ2
2列車はまたCaracas – AcariguaでBs.60。P1はBs.36、株価はBs.60に上がります。利息Bs.5を払います。
空売りしている人は、1株ごとの配当分を銀行に払わなければなりません。
- P1の現金
- Bs.149
- CLGの資金
- Bs.70
- CLGの株価
- Bs.60
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
-
株式ラウンド2へ この先は? フェイズ2
CLGの次の線路はSan Juan de Los Morrosへ向かいますが、2列車は都市を2つしか訪れません。最初の3列車で緑が来て、最初の4列車で2列車が錆び、最後のカウントダウンが始まります。
- P1の現金
- Bs.149
- CLGの資金
- Bs.70
- CLGの株価
- Bs.60
- 借入
- 1
- CLGの列車
- 2
1877: Venezuela — 概要
資本金の方式
- 段階的資本方式(CAPITALIZATION = :incremental、1817のエンジンから継承):プレイヤーが会社設立の競りに勝つと、会社は直ちに株価の2.5倍の現金を銀行から受け取ります。残りの3株(全体の60%)は直接市場に置かれ、設立者は40%の証券を社長として保持します。
- 銀行の資金は無制限(BANK_CASH = :unlimited):尽きる固定の資金はありません。
設立(フロート)割合とプレイヤーごとの持株上限
- 株の20%が売れた時点で設立(フロート)される(全会社共通の基準)
- 1人のプレイヤーが保有できるのは1社につき60%まで(標準の基準で、例外なし)
- プレイヤーごとの証券枚数上限:2人 — 21、3人 — 16、4人 — 13、5人 — 11、6人 — 9、7人 — 9
人数別の初期資金
- 2人:初期資金 Bs.420
- 3人:初期資金 Bs.315
- 4人:初期資金 Bs.252
- 5人:初期資金 Bs.210
- 6人:初期資金 Bs.180
- 7人:初期資金 Bs.142
- 銀行は人数にかかわらず、無制限の資金で始まる
ゲーム終了の条件
- 会社が破産した場合:ゲームは即座に終了(1817から継承したルール)
- 最初のタイプ4の列車が購入または輸出された場合:ゲームは最終フェーズに入り、終了する前に運営ラウンドをもう1セット最後まで行う(final_phase: one_more_full_or_set)
フェーズの数
- 4フェーズ(2、2+、3、4)。対応する各種類の最初の列車の購入で進む
- 1社の列車保有上限:フェーズ2 / 2+ / 3では4両、フェーズ4で3両に下がる
- 使えるタイルの色は段階的に広がる:フェーズ2では黄色のみ、フェーズ3で緑が加わり、フェーズ4で茶が加わる
- 会社の規模は常に5のまま(corporation_sizes: [5]):1817と違い、ここには10株の会社になるフェーズはない
列車一覧と価格
- 2列車 — Bs.100(40両。最初のタイプ4の列車が購入または輸出されると錆びる)
- 2+列車 — Bs.100(3両。2列車と同じ距離だが、タイプ4の列車が登場すると錆びるのではなく旧式になる)
- 3列車 — Bs.250(10両)
- 4列車 — Bs.300(無制限。最初の1両の購入または輸出が、終盤の合図となる)
- 列車は銀行からしか買えず、他の会社から買うことはできない。ただし任意ルール「Cross Train Purchases」を使う場合を除く
- 廃棄された列車は、利用可能な在庫に戻らず、ゲームから永久に取り除かれる(DISCARDED_TRAINS = :remove)
プライベート会社一覧
- このゲームにはプライベート会社がありません:1817の構造に従い、会社そのもの以外にプライベート会社のための別のフェーズや競りはありません。
- その代わり、各会社が直接競りにかけられます:落札者がその場で会社を設立し額面(パー)を決め、さらに直ちに追加のターンを得ます。
会社一覧
- Ferroviario de Barquisimento y Puerto Caballo (BPC)
- Ferroviario de Barinas y San Cristobál (BSC)
- Capital Line (Cap)
- Ferroviario de Caracas y La Guaira (CLG)
- Ferroviario de Encontrados y Machiques (E&M)
- Ferroviario de Caracas y Cúa (FCC)
- Ferroviario de La Encrucijada y San Juan de Los Morros (LESJ)
- Ferroviario de Machiques y Maracaibo (M&M)
- Ferroviario de Puerto Cabello y Barquisimeto (PCB)
- Ferroviario de San Juan de Los Morros y San Fernando de Apure (Sans)
- Ferroviario de Sabana de Mendoza y Barquisimeto (SMB)
- Tucucas Copper Mining Railway (TCM)
- どの会社も地図上に固定の本拠地を持たない:設立の競りに勝ったプレイヤーが、1830や1846と違って、本拠地トークンを置く場所を自由に選ぶ
このゲーム固有のメカニズム
- プライベート会社なし:すべての会社が、直接の競りによって最初から公開会社として生まれる
- 設立の競りに勝つと、勝ったプレイヤーが直ちに追加のターンを得る
- 株価の2.5倍という固定ボーナスと、株の60%を直ちに市場に置く、段階的資本方式
- 列車は銀行からしか買えない。廃棄された列車はゲームに戻らず、永久に取り除かれる(DISCARDED_TRAINS = :remove)
- 空売りなど、1817から継承した金融の道具
- 1社あたり60%の保有上限(max_ownership_percent: 60)。1830と同じ
- 証券枚数上限はプレイ人数で変わる:21(2人)、16(3人)、13(4人)、11(5人)、9(6人と7人)
- ゲームごとに、11か所の候補ヘックスから無作為に2つの鉱山が選ばれる(任意ルール「No Mine Tiles」で取り除ける)
- 2〜7人用。Scott PetersenとToby Maoが1817の直接のバリアントとして設計したプロトタイプ(PROTOTYPE = true、DEPENDS_ON = '1817')
緊急売却
緊急売却のメカニズムはありません。このタイトルは1817のエンジンで動いており、そこでは会社が列車を保有する義務はそもそもなく、列車なしで運営して何も稼がないこともできます。会社は列車の代金を賄うために自発的に銀行借入をすることはできますが、それは任意の資金調達であって強制的なしくみではなく、プレイヤーの個人資金がかかわることは一切ありません。これとは別の、無関係な「現金危機」ルールにより、未払いの借入利息でプレイヤーの手持ち現金がマイナスになった場合は、個人の株を売らされることがありますが、それはプレイヤー自身の支払い能力の話であって、列車の代金の話ではありません。
1830との比較
1. 1830ではなく1817との直接の系譜
1877は1830の直接のバリアントではありません。ほぼすべての要素(会社の競り、段階的資本方式、空売り、プライベート会社の不在)を、1817のエンジン(DEPENDS_ON = '1817')から継承しています。そのため、この比較は、親子の直接の比較というより、2つの異なる設計の系統の対比になります。
2. プライベート会社がない
1830は、ゲーム中を通じて収益や小さな特典を与える6つのプライベート会社($20〜$220)の競りで始まります。1877は1817のスタイルに従い、このフェーズを丸ごとなくしました。すべての会社が、1社ずつ競りにかけられて、最初から直接公開会社として生まれます。
3. 設立の競りの勝者に追加のターンという報酬
1830では、会社を設立した後、ターンは通常、次のプレイヤーに移ります。1877では、会社設立の競りに勝ったプレイヤーは直ちにもう一度行動する権利を得ます。入札で負ったリスクへの報酬で、1830にはありません。
4. 少数の大きな会社ではなく、固定の本拠地を持たない多数の小さな会社
1830には、10株の会社が8社あり、どれも地図上に固定の本拠地の都市があります。1877は1817のスタイルで12社あり、それぞれ証券は4枚のみ(40/20/20/20)で、あらかじめ決まった本拠地はなく、設立者が本拠地トークンを置く場所を選びます。ただし、どちらのゲームも、株主1人あたり60%の保有上限は同じです。
5. ずっと広いプレイ人数の範囲と、ずっと少ない初期資金
1830は2〜6人用で、人数に応じた初期資金は$1,200/$800/$600/$480/$400です。1877は7人まで広げ(初期資金 Bs.420/315/252/210/180/142)、金額はずっと小さくなっています。ゲームの経済規模、つまり小さな会社を1社設立する費用も小さいためです。
6. 無制限の銀行と、銀行の枯渇ではなく最終フェーズに結びついた終了
1830では、銀行は固定の$12,000で始まり、ゲームは通常、それが尽きると終わります。1877では銀行は無制限で、代わりに、最初のタイプ4の列車が購入または輸出されるとゲームが終わります。はるかに早く、予測しやすい条件で、1ゲームは約2〜3時間で終わり、典型的な1830の3〜5時間よりずっと短くなります。
7. 列車は銀行からしか買えず、廃棄された列車は永久に消える
1830では、会社は他の会社から中古の列車を買えます。1877では、列車は新品を銀行から直接しか買えず(任意ルールの列車の相互購入を使う場合を除く)、一度廃棄されたものは、利用可能な在庫に残らずゲームから永久に取り除かれます。これで列車の希少性がいっそう際立ちます。
8. 1830にはない1817の金融の道具
1877は、空売りや、各会社の設立に使う直接の入札など、1817に典型的な金融メカニズムを取り入れています。1830にはこれらの要素は一切なく、ゲームは単純ですが、財務面での変動もずっと少なくなっています。
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